KILL AFTER KISS (KILL盤)
THE GOLDEN WET FINGERS / 2013 / CD
フジロック予習シリーズその1。
チバユウスケが元 Blankey Jet City のドラマー中村達也と、The Birthday を脱退したイマイアキノブとともに組んだ企画バンドのアルバム。
『赤い季節』という映画のために組んだバンドとのことで、このアルバムの収録曲が9曲、もう一枚、ライブ会場で先行販売された同名の『KISS盤』(のちに通常ルートでも入手可能になった)が8曲で、そのうち3曲が重複している。つまり、このバンドとして発表したのは合計14曲。その全曲が収録されたアルバムが、現在はダウンロード限定で発売になっているという。価格は3組とも一緒だから、ちょっと損した気もするけれど、まぁ、でもジャケットはCD版のほうがかわいいからよし。
内容はばっちりチバ印。いつもどおりのご機嫌なロックンロールが鳴っている。もうこういうのやらせたら、チバくんは向かうところ敵なしだ。日本だけではなく、世界最強といっていいんじゃないかって気がしてきた。
バンドの編成にはベーシストがいないけれど、ものによってはベースが鳴っている曲などもあるし(僕の耳にそう聞こえるだけ?)、基本低音が効いていて、まったく音圧に不満なし。というか、
とにかくガリガリと豪快で骨太なギター・サウンドが痛快無比。メイン・ボーカルがチバくんではない曲もあるけれど、そういうのもまったく違和感がないし、企画盤とは思えない極上のロックンロール・アルバムに仕上がっている。歌詞にもユーモアがあって、とてもいいと思います。
それにしても、The Birthday を離れてもなおコラボするとは、チバくん、イマイさんのこと大好きだな。
(Jul 27, 2013)