日本3-0オマーン
ワールドカップ最終予選/2012年6月3日(日)/埼玉スタジアム2002/テレビ朝日
さぁ、いよいよブラジルW杯に向けての最終予選に突入~。なんでも、ここから一年間に渡る長丁場らしい。難しい試合がつづくんだろうなぁ……と思っていたら、意外や意外。この初戦のオマーン戦は文句なしの快勝だった。こんなに順風満帆なスタートを切った最終予選って、初めてな気がする。
この日のスタメンはGK川島、DF内田、吉田、今野、長友、MF長谷部、遠藤、岡崎、本田、香川、そしてFW前田のワントップ。要するにザックJAPANの定番中の定番、ガッチガチの布陣だった。
でも、だからこそ強い。長短のパスがいい感じで通るし、両サイドも有効に使えていた。守っても相手より一歩、出足が速い感じで、きっちりとチェックがはまる。攻守ともに完全に相手を上回る、もういうことなしの内容。こんなに盤石な試合も珍しい。
なかでも、やはり前半12分の本田の先制点は大きかった。早めに得点できたことで、初戦のプレッシャーから解放されて、試合運びが楽になった。あの場面ではダイレクト・パスが何本が見事につながって、最後は長友のクロスから本田の左足ボレーが炸裂。個々の連係も見事だったけれど、それを最後に落ち着いてしっかりと決めて見せた本田はやはりさすがだった。とても故障明けとは思えない存在感。
後半の2点目は前田。香川のラストパスをDFの裏をついて受けて、最初のトラップはうまく収まらなかったものの、ねばり強くボールを追って、ポストぎりぎりでボールをゴールへと流し込んで見せた。オマーンのアルハブシというGKはプレミアで何年もレギュラーを張っているというだけあって、とてもうまかった。そのGKに競り勝ってのゴールだからあっぱれだ。
3点目の岡崎のゴールも彼らしかった。前田の打ったシュートが相手DFにあたって、ゴール前に詰めていた彼の足元にぴたりと収まり、そこから体勢を崩しながら打ったシュートはいったんGKに止められるも、そのこぼれ球を改めて押し込んだもの。それまでも何度か決定機を逃してきたのに、それでもあんな風にチャンスが巡ってくるんだから恐るべしだ。どんだけシュート・チャンスに恵まれているんだ、岡崎。運も実力のうちというけれど、彼はただならぬ運を持っている気がしてきた。まぁ、その運も努力の賜物なのかもしれないけれど……。
なんにしろ、途中出場の酒井、清武、細貝(アウトは内田、岡崎、遠藤)らも含め、本当に全員がそれぞれの持ち味を出した会心の一勝だったと思う。最近は精神的にぜんぜん余裕がないので、余計なハラハラドキドキはいらないから、この調子でノンストップで勝ち進んで、さっさと本大会出場を決めちゃって欲しいなぁ……。
(Jun 03, 2012)