エクアドル1-2セネガル
グループA/2022年11月29日(火)/ハリーファ国際スタジアム/テレビ朝日


グループリーグもこの日から最終節に突入。
対戦カードはグループAがオランダ-カタール、エクアドル-セネガル、グループBがウェールズ-イングランド、アメリカ-イランの4試合。
公平を期するためグループリーグ最後の試合は同じグループの2試合が同時刻開催になるので、リアルタイムで観られるのは片方だけ。なのでどの試合を観るべきか、大会ごとにやたらと悩むことになる。
この日の試合でいえば、どちらかというと興味があるのはグループBだったけれど、そちらはキックオフが平日の午前4時なので、よっぽど興味がないとわざわざ起きて観る気にはなれない。
なので消去法的に午前0時からのグループAの試合を観ることになり、となれば強豪オランダと開催国カタールの試合のほうがネームバリューは高いのだけれど、でもすでに敗退が決まっているカタールと強豪オランダでは、観る前から結果は決まったようなもんだしなぁ……と、さんざん悩んだあげくに、ここはあえてもっとも地味な印象のエクアドル-セネガル戦を観ることにした。勝ったほうが決勝トーナメント進出が決まるとなれば、真剣勝負が観られること間違いなしだし、今大会一好印象のエクアドルがどんな戦い方をするのか、興味もあった。
でも残念ながらこの日のエクアドルは前の2試合ほどいいサッカーができなかった。前半はセネガルに押し込まれまくり。前半だけでセネガルに二桁のシュートを許している。それでも前半の終わり近くまではなんとか無失点でしのいできたけれど、前半44分に痛恨のPK献上。残りわずかで先制を許してしまう苦しい展開に……。
そのまま負ければグループリーグ敗退が決まってしまうので、後半に入ってからは前がかりになったけれど、なかなかセネガルの守りを崩しきれない。
これはエクアドルの快進撃もここまでか……と思っていた後半22分、唐突にCKからエクアドルの同点ゴールが決まる。決めたのはブライトンで三笘のチームメイトだという21歳のカイセドという選手(どの国も若い選手の活躍が目覚ましい)。
そのままドローならばエクアドルの勝ち抜け!――だったのに。
この日はセネガルのほうが一枚上手だった。そのわずか3分後に――こちらもセットプレーから――チェルシーでプレーしているというキャプテンのCBクリバリがゴールを決めて、ふたたび勝ち越し。
これで勝負ありだった。この日のエクアドルは1点のビハインドを追いつくのが精一杯だった。怪我が心配されたバレンシアも無事スタメン出場していたけれど、この日は不発。3ゴールの記録を残して大会をあとにすることになった。
グループAのもうひと試合では、オランダが順当に勝利してグループ首位を確定。カタールが史上初の開催国の三連敗という屈辱的な記録を残して大会を終えた。
グループBの勝ち抜けはイングランドとアメリカ。アメリカは今回あまりよさそうでなかったのに。この日イランに勝って、1勝2分の勝ち点5で生き残った。
(Nov. 30, 2022)