X-ファイル シーズン6

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X-ファイル シーズン6 (字幕版)

Index of Season 6

  1. ビギニング
  2. 迷走
  3. トライアングル
  4. ドリームランド Part1
  5. ドリームランド Part2
  6. クリスマス・イブの過ごし方
  7. 愛児
  8. レイン・キング
  9. S.R.819
  10. ティトノス
  11. ファイト・ザ・フューチャーPart1
  12. ファイト・ザ・フューチャーPart2
  13. アグア・マラ
  14. 月曜の朝
  15. スイート・ホーム
  16. 絶滅種
  17. 電界
  18. ミラグロ
  19. アンナチュラル
  20. 荒野の三人
  21. トリップ
  22. 創世記

#601 ビギニング ~The Beginning~

 映画版に登場した寄生型凶暴エイリアンがテレビ本編にも登場、原子力発電所に逃げ込む。上司の命令を無視してこれを追うモルダーたち。そして彼らの前に悲惨な姿で再登場する、シーズン5の最終話に登場したチェスの天才少年ギブソン……。
 ホーマーという名前の原子力発電所の職員が登場。この人は首が頭と同じ太さで、はげあたま。あまりユーモラスなルックスではないけれど、これぞまさにリアル・ホーマー・シンプソン。さすがフォックス、シャレが効いている。
(Apr 09, 2006)

#602 迷走 ~Drive~

 西へ向かって車を走らせていないと頭が炸裂してしまうという症状に悩まされる男に、モルダーがドライバーをつとめさせられる話。『スピード』のアイディアをXファイル風にアレンジした、といった趣向の作品だ。
 Xファイルを奪われた二人の苦悩が徐々に視聴者にも伝わりつつある。少なくても僕はイライラし始めている。新しい憎まれ役のボス、カーシュ(ジェイムズ・ピッケンズ・Jr)って黒人はいったい……。
(Apr 09, 2006)

#603 トライアングル ~Triangle~

 バミューダ・トライアングルに顔をふせてぷかぷかと浮かぶモルダー。彼は第二次大戦中に姿を消した豪華客船に引き上げられ、一命を取りとめる。この状況は一体……。
 豪華客船の乗客や兵隊に、肺ガン男やスキナーを始めとしたお馴染みのメンバーがカメオ出演しているところが演出の妙だ。おかげでモルダーの体験に、夢とも現実とも判断しようがない曖昧さが残って、妙な味わいを生んでいる。
 でもなんだかんだいっても一番の見どころはモルダーとスカリー(のドッペルゲンガー?)のキスシーンかなと。
(Apr 09, 2006)

#604 ドリームランド Part1 ~Dreamland ~

 エリア51の職員からリークを受けて出向いたモルダーは、謎の飛行物体と遭遇した影響で、その相手と姿形ごと入れ替わってしまう。けれど二人が入れ替わったことに誰も気がつかない……。
 かつてシーズン4の『スモール・ポテト』で、ダリン・モーガン演じる変身能力のある男がモルダーに化けてスカリーにせまるというのがあったけれども、このエピソードはあれをもっと大規模にしたような印象。しかも今度のこれは一話で完結せず、次のDVDへと続いてしまう。なんて人騒がせな……。
(Apr 09, 2006)

#605 ドリームランド Part2 ~Dreamland II ~

 前回の続き。エリア51職員フレッチャーと入れ替わってしまったモルダーは、フレッチャーの細君から浮気を疑われて困惑のてい。一方のフレッチャーはスカリーをものにしようと、モルダーの部屋を改装して、スカリーを食事に招待したり……。
 これまでのエピソードでモルダーがテレビを見ながらソファーで寝る姿ばかりを見ていたけれど、あれはソファーで寝るのが好きだからではなく、モルダーの部屋にはベッドルームがなかったからであることが判明(これまでのエピソードで気がつくのが普通?)。にせモルダーが導入したウォーターベッドの運命や如何に。
(Apr 16, 2006)

#606 クリスマス・イブの過ごし方 ~How The Ghosts Stole Christmas~

 クリスマス・イブを一人で過ごす寂しさに耐えかねたモルダーは、スカリーを巻きこんで幽霊屋敷の探索に……。
 ある意味ではシリーズ屈指の超常的エピソード。幽霊を見て悲鳴をあげたり、気絶したりしちゃう、FBIきっての才女らしからぬスカリーが、いつになくかわいい。
 それにしてもシーズン6に入ってから、モルダーとスカリーの間での恋愛感情の芽生えを感じさせる演出が増えている。クリスマス・イブを一緒に過ごしたり(まあどういう形であろうと)、二つあとのエピソードでは、登場人物からモルダーが「スカリーに熱い視線を送っている」と言われたり。モルダーとスカリーが交換したプレゼントの中身が気になる。
(Apr 16, 2006)

#607 愛児 ~Terms of Endearment~

 頭に角、おしりにしっぽの生えた赤ん坊が、母親の胎内にいるうちに悪魔に奪われるという事件が起きる。Xファイル責任者スペンダーが無視してシュレッダーに放り込んだこの事件の書類を、モルダーがひそかに入手して復元。こちらは無視するどころか、現在の仕事を放り出して調査に出向くのだった。
 炎をバックにした、あまりにステレオタイプな悪魔の映像がちょっぴり笑いを誘うエピソード。でも結末のどんでん返しは見事だ。
(Apr 16, 2006)

#608 レイン・キング ~The Rain King~

 異常気象が頻発する小さな町の町長より請われて、その土地を訪れたモルダーとスカリー。旱魃続きのその町では、自在に雨を呼び寄せるひとりの男が、レイン・キングを名乗って大金をせしめていた。彼の同級生である元ガールフレンドやお天気レポーターらと知り合ったモルダーは、レイン・キングが雨を降らせることができる理由を、そのうちの一人の超常能力のせいだと推測する。
 馬鹿な雨乞いの踊りを踊るレイン・キングを見て、雨なんか降るわけないわと呆れ顔のスカリーが、その直後に大雨に降られるシーンが、お約束な演出ではあるけれど、それでもやっぱりおかしい。
(Apr 16, 2006)

#609 S.R.819~S.R.819 ~

 いきなり全身の血管が黒く浮きあがったグロテスクな姿のスキナーが救急治療室で心停止するというショッキングなシーンで始まるエピソード。スキナーは謎のウィルスに冒されたらしい。モルダーとスカリーは、それはどんなウィルスで、いったい誰が犯人かをつきとめようと奔走する。謎の犯人からスキナーの余命は24時間ジャストだとの予告電話もあったために、『24』のような分刻みのドラマが展開する。
 結局どういう事件だったんだか、いまひとつわからなかった。とりあえず犯人の残留物として発見されるカツラの脱毛が、犯人が誰かを暗示する伏線となっている(のかな?)のが、なかなか心憎い。
(May 07, 2006)

#610 ティトノス ~Tithonus~

 つねに誰よりも早く死亡現場へと駆けつける初老の報道カメラマンがいた。担当の捜査官から協力の要請をうけたスカリーは、このカメラマンが死ぬ運命にある人を見分けることができることを知る。しかも(仲間はずれにされている)モルダーの調査によると、この男性は、百年以上前から生きているようで……。
 タイトルとなっているティトノスはギリシャ神話の登場人物で、ゼウスに不死にしてもらったにもかかわらず、不老にしてもらわなかったために、老いさらばえてしまった人物なのだそうだ。見てみて納得のタイトルという感じ。
(May 07, 2006)

#611 ファイト・ザ・フューチャーPart1 ~Two Fathers ~

 シーズン5でエイリアンに連れ去られたはずのカサンドラ(スペンダーの母親)が再び発見された。炭と化した多数の焼死体とともに……。それを踏まえてか、踏まえずにか、誰かに向かってこれまでの事件の真相を語る肺ガン男。いよいよ政府と宇宙人の密約の内容があきらかになる?
 カサンドラを演じるヴェロニカ・カートライトという女優さんは『エイリアン』に出演していたショートカットのかたなのだそうだ。言われてみれば、確かに。
(May 07, 2006)

#612 ファイト・ザ・フューチャーPart2 ~One Son ~

 カサンドラは地球人とエイリアンのハイブリッド第一号だった? 50年におよぶ闇の政府のプロジェクトが衝撃的な結末を迎え、モルダーたちはふたたびXファイルに復帰する運びに。真実に打ちのめされ、Xファイルから身を引いたスペイダーは──。
 肺ガン男の最後の行動にはちょっとばかり納得がいかなさすぎやしないだろうか。いや、それ以前に政府とエイリアンをめぐる物語の流れ自体が、かなり突拍子もないことになっている気が。大風呂敷を広げすぎてしまって収拾がつかなくなっていないだろうか。このシリーズがきちんと完結するのか、不安になってきた。
(May 07, 2006)

#613 アグア・マラ ~Agua Mala~

 ハリケーンとともにやってきた半透明の触手をもつモンスターが人間を襲う。XファイルOBの老人から呼び出されたモルダーたちは、1メートル先も見えないような大雨と強風のなか、びしょ濡れになりながらモンスター探しに乗り出すのだった。
 ハリケーンが襲来する最中というシチュエーションがおもしろい。雨ガッパを着ているにもかかわらず、髪が濡れてびっしょりなスカリーが、なんとなくセクシーだ。
(May 20, 2006)

#614 月曜の朝 ~Manday~

 銀行強盗に撃たれて瀕死のモルダーと絶望的な表情をうかべて彼を介抱するスカリー。銀行強盗は警官隊の突入を見ると、胴体にぐるっと巻いたダイナマイトのスイッチをONにする。銀行は吹っ飛び、主人公二人も巻き添えに……。そんな衝撃的なオープニング・シーケンスからして絶品の、シーズン6屈指の傑作エピソード。
 この話は本当に素晴らしい。モルダーが目を覚ましてみると、ウォーター・ベッド──本シーズンの最初の方のエピソード『ドリームランド』でモルダーと入れ替わったエリア51の職員が買ったやつだ──に穴があいていて、部屋中が水浸しになっていたという、ちょっぴりユーモラスでブルーな月曜日の朝の始まり方からして最高だと思う。
(May 20, 2006)

#615 スイート・ホーム ~Areadia~

 過去に三件の失踪事件が発生している閑静な高級住宅地に、モルダーとスカリーが夫婦をよそおって潜入捜査。事件の秘密は東アジアの呪文?
 事件自体によりも、モルダーがスカリーに向かって「ハニー」と呼びかけ、年がら年じう肩を抱いたりしているシーンが見どころ、といった感のあるエピソード。二人の出会いはUFO大会だったとモルダーが嘘をつくシーンがおかしい。あと、「せっかくXファイルに戻れたのに、こんな事件はXファイルじゃない」と愚痴るところも。
(May 20, 2006)

#616 絶滅種 ~Alpha~

 絶滅したはずのアジアの狼、ワンシャン・ドールが発見され、アメリカに船で持ち込まれる。ところがこの狼が船員を殺した上に、死体を鍵をかけた檻に閉じこめて脱走。次々と犠牲者を出してゆく。ネット仲間の女性動物学者から事件を知らされたモルダーが捜査に乗り出し、スカリーはその女性がモルダーに恋をしていると見て、ささやかな嫉妬を。
 シーズン5の最後に火事で焼けてしまったままだったらしい、"I WANT TO BELIEVE" と書かれたUFOポスターが復活。やっぱりこのポスターがないとモルダーのオフィスらしくない。
(May 20, 2006)

#617 電界 ~Trevor~

 ハリケーンの中、掘っ建て小屋の独房に置き去りにされた囚人が失踪。独房入りを命じた所長が、不思議な方法で身体をふたつに切断された死体で発見される。
 犯人は(多分ハリケーンに巻き込まれたのがきっかけで)物質をすりぬけることができる特殊能力の持ち主となる。彼が通り抜けたあとの物質は電子のバランスが崩れて性質が変わってしまい、鉄なども手でボロボロと崩せるようになるというアイディアはおもしろい。けれど、犯人が壁に "I Want What's Mine" と書置きをのこして、まだ見ぬ息子を探して歩くという子煩悩な話の持っていき方には、やや違和感をおぼえた。
(Jun 04, 2006)

#618 ミラグロ ~Milagro~

 素手で心臓をつかみ出せる心霊外科の能力で次々と犠牲者を出している作家がモルダーの隣人となり、スカリーに言い寄るという話。スカリーの信仰をテーマにした一連のエピソードの最新版。
 結構おもしろい話ではあるのだけれども、犯行の動機や犯人の立ちふるまいが、いまひとつわかりにくかった。
(Jun 04, 2006)

#619 アンナチュラル ~The Unnatural~

 かつてロズウェルにあった黒人リーグ・チームで活躍して年間61本のホームラン記録を打ちたてた伝説の名バッター、ジョシュ・エクスリーは、じつはベースボールに魅了されて黒人に化けたエイリアンだった、という突拍子もない異色作。モルダーを演じるデイヴィッド・ドゥカヴニー自身が監督と脚本を手がけている。
 50年前の話だというのに、現代でも活躍を続けているターミネーター氏が今と同じ顔で登場。宇宙人としてのその素顔をさらしてみせるのは、ちょっとした驚きだ。
 ラスト、野球史の過去に埋もれた意外な真実を知ったモルダーが、スカリーを呼び出して、彼女への誕生日プレゼントだと称し、バッティング指南をするシーンがとても楽しげで微笑ましい。思わず自分でもバッティング・センターへ行きたくなる。
(Jun 04, 2006)

#620 荒野の三人 ~Three of a Kind~

 シーズン5のエピソード『アンユージュアル・サスペクツ』から十年。ローン・ガンメンがあの事件で出逢ったスザンヌ(シグニー・コールマン)と再会、スカリーを巻きこんで、政府が開発したマインド・コントロール薬をめぐる陰謀に挑戦する、という話。モルダーの登場シーンがひとつもない(声での出演だけ)という異色作だ。
 『ドリームランド』でスカリーを誘惑しようとしたエリア51職員フレッチャーが再登場(同一人物かどうかはわからないけれど)。スカリーが精神の抑圧をとり除いて普段とはちがった行動を強いる薬を打たれ、彼女らしくもない浮ついた言動で男たちにとりまかれいるシーンで、スカリーに言い寄る男のひとりとして姿を見せている。
(Jun 04, 2006)

#621 トリップ ~Field Trip~

 登山中に行方不明になっていたカップルが3日後に白骨死体で発見された。調査に{おもむ}いたモルダーとスカリーは、なぜか死んだはずのカップルと遭遇。やがて自分たち二人も白骨化のピンチに……。
 これもかなりすごい話だった。現実と幻想の境目がはっきりしないまま、二転三転するストーリーテリングが素晴らしい。シーズン6はレベルが高いかもしれない。
(Jul 08, 2006)

#622 創世記 ~Biogenesisi~

 コートジボワールの海岸で発見された謎の物質の破片。現地の大学教授の手によりアメリカへと持ち込まれたその破片を巡って巻き起こる殺人事件。その破片との接触することで、原因不明の頭痛に苦しむようになったモルダーは、ついには正気を失って精神病院へ入れられてしまう。パートナーを助けるべく、自らコートジボワールへと飛んだスカリーが問題の海岸で見いだしたものとは……。衝撃的なシーズン6最終話。
(Jul 08, 2006)